キャリア・ディベロップメント室2022年度第1回懇談会:「博士論文を本にする」
日時:2022年5月26日(木)15:00-17:00(質疑応答時間を含む)
場所:稲盛財団記念館大会議室
講師1:長岡 慶 氏(東京大学・学振特別研究員CPD)
演題1:タイトルと一緒に歩いた、初めての本づくり
講師2:韓 智仁 氏(春風社・編集部・人類学担当)
演題2:博論書籍化のいろはにほ:ともに世界を制作する
2022年5月26日、ASAFASキャリア・ディベロップメント室では2022年度第1回キャリア・ディベロップメント懇談会「博士論文を本にする」が対面形式で開催されました。
ASAFASグローバル地域研究専攻を卒業され、現在は東京大学で日本学術振興会特別研究員CPDとしてご活躍されている長岡慶氏を講師にお招きしました。長岡氏はご自身の博士論文をもとに、2021年に春風社から『病いと薬のコスモロジー:ヒマーラヤ東部タワンにおけるチベット医学、憑依、妖術の民族誌』を出版されました。今回の懇談会では、博士論文からどのように学術書を執筆し、出版するに至ったのか、著者目線からのご経験をお話しいただきました。
さらに同懇談会では、春風社の人類学担当の編集者としてご活躍されている韓智仁氏をお招きし、長岡氏をはじめとする研究者らの書籍出版に携わってきたご経験やお仕事の内容をお話しいただきます。また、同社は博士論文の書籍化にも力を入れており、書籍化の具体的なプロセスや、どのような原稿が魅力的な出版物になり得るのかなど、出版社目線でのご意見も伺うことができました。
同懇談会では、博士論文を執筆している高学年の大学院生や、博士号を取得したばかりのポスドクが多数参加し、講演後は自らの博士論文研究の成果をどのように出版していくべきか、長岡氏と韓氏とともに活発な討論会へと発展しました。本懇談会をきっかけにASAFASの若手研究者から学術書籍が出版され、第一線での研究キャリアを積み重ねていくことが期待されます。
参考情報:春風社 ウェブサイト
参考情報:長岡慶(2021)『病いと薬のコスモロジー:ヒマーラヤ東部タワンにおけるチベット医学、憑依、妖術の民族誌』春風社
http://www.shumpu.com/portfolio/816/
HS