アジスアベバにおいて、京都大学アフリカ同窓会が開催されました。
2017年9月20日(水)、エチオピアの首都アジスアベバにおいて、京都大学アフリカ同窓会が開催されました。これは、平成29年度総長裁量経費「アジア・アフリカ地域における京大アラムナイ・ネットワークの構築と教員参加によるその活用の推進事業」の一環として実施したものです。今回の同窓会は、2016年7月にケニアのナイロビで開催された準備会を経て、第2回目の会合であり、主としてアフリカ出身の京都大学卒業生を招へいして開催し、相互交流を深めました。
アフリカからは、10カ国13名にのぼる本学の卒業生が集まりました。アジア・アフリカ地域研究研究科の卒業生としては、アジスアベバ大学のマモ・ヘボ博士(2004年3月学位取得)、タンザニア政府土地省のステフェン・ジャスティス・ニンディ博士(2004年3月学位取得)、ユニセフのダニエル・バヘタ博士(2005年3月学位取得)、ソコイネ農業大学のディビッド・ゴングウェ・ムハンド博士(2005年7月学位取得)、ザンビア大学のサンデ・ンガランデ博士(2013年3月学位取得)、マラウィ大学のアントニー・ライソン・チゲダ博士(2015年3月学位取得)、アジスアベバ大学のサミュエル・タファラ博士(2015年3月学位取得)の7名に参加していただきました。
同窓会の総会には、山極壽一総長と稲葉カヨ理事・副学長にも出席していただき、京都大学の教員や研究員、大学院生も交えて、アフリカ各国にある教育研究機関や国際機関と京都大学とのネットワークの構築と強化、連携のあり方が話し合われました。具体的には、日本とアフリカの研究者や学生の相互派遣や、国際共同研究の実施、現地での学生の教育、インターンシップの実施などをいかに促進するかが議論されています。また、山極総長のもとで京都大学が掲げるWINDOW構想(大学を社会や世界に開かれた窓とするための目標)に基づいて、アフリカ出身の女性研究者を育成し、彼女たちが活躍できる環境づくりの必要性も確認しました。
本学で学位を取得したアフリカ出身の留学生の多くは、現在、出身国を初めとするアフリカ各国の教育研究機関、国際機関、産業界などにおいて活躍しています。アジア・アフリカ地域研究研究科の卒業生もまた、アフリカ産官学界の各分野で活動しながら、本研究科との学術交流に力を注いでいます。京都大学アフリカ同窓会は、日本とアフリカの協力関係をさらに深めるとともに、共同研究の推進や大学院生を含む若手研究者の海外派遣数の増加、大学間学術交流協定の締結の促進などをとおして、本学の国際的なプレゼンスを向上させるために、これからも大きな役割を果たすことになります。