Estimating the Energy Composition of Diets with Foods Prepared from Cereal/Tuber/Nut-Based Flours in Mukono Town, Uganda
Research Background Obesity is known to be closely associated with diet. A key objective of this study was to examine …
タンザニアにおいて、木炭は主要な調理用エネルギーであり、農村部の人々の貴重な現金収入源である。森林資源の枯渇は1970年代から問題視されるようになり、以降、木質燃料と森林面積の減少を関連付けた研究が世界各地で実施されてきた。今日でも、炭焼きは森林破壊の元凶とする論考が主流である。木炭生産者には、中山間地に定住しながら専業的に製炭する者(以下:地元生産者)と街に暮らしながら非常時にだけ製炭する者(以下:不在生産者)が存在するが、両者は区別されることは無く、さらにそれぞれの生産者の実態さえも先行研究で明らかにされてこなかった。
報告者はこれまで、地元生産者の実態を明らかにする調査を実施し、かれらは木炭に適する樹種と適さない樹種を強く認識し、幹の太さを基準として樹木を選択しながら伐採しているため、結果的に多くの樹木が切り残されることが明らかになった。
報告者のこれまでの調査では、地元生産者は木炭に適した樹種を選んで炭焼きしていることが確認されたが、今回の調査で不在生産者も木炭に適した樹種を認識していることが明らかになった。かれらが木炭に適していると認識している樹種は、地元生産者たちのものと一致している。不在生産者も木炭に適した樹種を好んで伐採するが、地元生産者があまり用いない木炭に適さない樹種も、かれらは多く伐採する傾向があることがわかった。
毎木調査より、胸高直径が5cmから40cmほどまでの幅広い太さの樹木が伐採されていた。両生産者とも木炭に適し、ある程度の太さがある樹木を伐採することに変わりはない。いっぽう、不在生産者の方は胸高直径が10cm以下の樹木も多く伐採する傾向にあった。このことが伐採前後の植生の変化に大きく影響を及ぼし、胸高断面積の合計は地元生産者が平均で35%伐り残していたが、不在生産者が平均で17%と結果に差が出ることに繋がっているのである。
製炭時には、伐った樹木を覆うためにイネ科草本が不可欠であり、生産者たちは草丈が長く、生長した草本を炭焼き地の周辺から大量に刈りとる。彼らが用いる草本は7種あった。草本用のコドラートの調査から、草丈が2〜4m・重量が3〜4kgに達する一方で、草丈が40cm、重量が300gにも満たないコドラートも確認された。十分な量のイネ科草本が得られない場所で細い樹木が多く伐採されていたことから、枝葉を草本の代替として使用していることが推測できる。
報告者のこれまでの調査では、地元生産者は木炭に適した樹種を選んで炭焼きしていることが確認されたが、今回の調査で不在生産者も木炭に適した樹種を認識していることが明らかになった。かれらが木炭に適していると認識している樹種は、地元生産者たちのものと一致している。不在生産者も木炭に適した樹種を好んで伐採するが、地元生産者があまり用いない木炭に適さない樹種も、かれらは多く伐採する傾向があることがわかった。
毎木調査より、胸高直径が5cmから40cmほどまでの幅広い太さの樹木が伐採されていた。両生産者とも木炭に適し、ある程度の太さがある樹木を伐採することに変わりはない。いっぽう、不在生産者の方は胸高直径が10cm以下の樹木も多く伐採する傾向にあった。このことが伐採前後の植生の変化に大きく影響を及ぼし、胸高断面積の合計は地元生産者が平均で35%伐り残していたが、不在生産者が平均で17%と結果に差が出ることに繋がっているのである。
製炭時には、伐った樹木を覆うためにイネ科草本が不可欠であり、生産者たちは草丈が長く、生長した草本を炭焼き地の周辺から大量に刈りとる。彼らが用いる草本は7種あった。草本用のコドラートの調査から、草丈が2〜4m・重量が3〜4kgに達する一方で、草丈が40cm、重量が300gにも満たないコドラートも確認された。十分な量のイネ科草本が得られない場所で細い樹木が多く伐採されていたことから、枝葉を草本の代替として使用していることが推測できる。
今回の調査は雨季の最中で、一日のうちに何度も急な天候の変化に見舞われた。短時間で集中的に雨が降るたびに、山の尾根から大量の雨水が音を立てながら流れ出し、同時に地表の土砂が流されていく場面に何度も遭遇した。細い樹木までも伐採する炭焼きは、裸地化による土壌侵食を大いに加速させる一因であると考えられる。土壌侵食はイネ科草本の直接的な喪失につながるため、今後は両生産者の伐採地における土壌流亡量の比較をとおして、定量的なデータをもとに選択的伐採の意義を検証していきたい。
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