京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科 COSER Center for On-Site Education and Research 附属次世代型アジア・アフリカ教育研究センター
京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科

フィールドワーク・レポート/アフリカ地域研究専攻

ガーナにおける呪術実践の現状――伝統司祭への聞き取りから見る人々の選択――

対象とする問題の概要  ガーナにおいて呪術とは、伝統宗教に基づき、霊の存在から不幸や病気の原因を理解し、それに対処するための実践を指す。人々は神託や儀礼などの呪術実践を行う伝統司祭のもとを訪れ、不幸や病気の原因究明と解決を求める。 そのよう…

お金とシェアリングエコノミーの関係性――ニューカデに暮らす高齢女性の行動分析――

対象とする問題の概要  狩猟採集民サンは、しばしば他者と物を共有(シェア)する人々として知られてきた。古くは、リチャード・リーとアーベン・デヴォアが、狩猟採集で得た食料がキャンプ内の成員に平等に分けられることを記録している [Lee and…

ザンビア・ルサカ市未計画居住区の水供給システムにおける飲料水の糞便汚染構造に関する研究

対象とする問題の概要  5歳未満の子どもの死亡要因のうち、下痢は9%を占めると推定される主要な要因である [UN IGME 2025]。下痢による死亡の58%は不十分な水・衛生に起因するとされる [WHO 2014]。このような問題が最も深…

マダガスカル熱帯乾燥林におけるコクレルシファカの採食戦略の解明

対象とする問題の概要  乾季と雨季が極めて明瞭な地域では、利用可能な資源が季節によって大きく変動するため、生息する動物は大きな環境の変化への適応を迫られる。このような季節変動に対し、動物がいかにして適応しているのか、その適応戦略を明らかにす…

「プロセス」として家を持つこと――ザンビア・ルサカのコンパウンドにおけるライフコースと居住選択――

対象とする問題の概要  ザンビア共和国の首都ルサカでは、人口の70%が低所得者層であるとされている [UN-habitat 2023]。彼ら彼女らは、コンクリートブロックでできた壁とトタン屋根で建てられた住宅に住んでいる。そして、このような…

ジュア・カリにおける「悪い仕事」への抑止力――社会関係資本が生み出す「閉鎖性」と「開放性」に注目して――

対象とする問題の概要  先進国では法的措置により品質が担保されてきたが、途上国の非公式部門において、品質担保がいかに図られているのかについては、これまで十分な研究対象となってこなかった。ケニアでは、非公式部門において「金属加工、大工仕事、自…

マダガスカル・アンカラファンツィカ国立公園における湧水湿地の立地環境と地域住民によるその利用

対象とする問題の概要  度重なる焼畑の結果、今ではサヴァナが広がるマダガスカル共和国北西部で、アンカラファンツィカ国立公園には最後の大規模な森林地帯が存在する。ここでは、地域住民と国立公園局の協働のもと、森林と水田が広がる里山のような景観が…

セネガルにおけるフェミニズム運動の現在――ダカールに所在する女性支援団体を拠点に――

対象とする問題の概要  セネガルは西アフリカにおけるフェミニズム運動の中心地であり、特に首都ダカールはその拠点となっている。セネガルのフェミニズムは第一波(1980-1990)/第二波(1990-2000)/第三波(2000-)の3つに分類…

植民地期ガーナ・クマシの文化変容と植民地行政――鉄道との関わりから――

対象とする問題の概要  クマシはガーナ共和国内陸部アシャンティ州に位置する、同国第二の人口を有する都市である。クマシは17世紀以来アサンテ王国の首都として発展してきたが、沿岸部を植民地化した大英帝国との競争に敗れ、1896年に英領ゴールドコ…