ネパールにおける高カースト・ヒンドゥーと先住民族の対立について ――「牛」を事例に――
対象とする問題の概要 ネパールでは 1990 年の民主化まで、王制、ネパール語、そしてヒンドゥー教を 3 本柱とした国民統合政策が実施されていた。そのため、非ヒンドゥー教徒などは自らの文化・宗教実践が認められず、様々なヒンドゥー儀礼の実践…
フィールドワーク・レポートは、附属次世代型アジア・アフリカ教育研究センターが実施している「エクスプロ―ラー・プログラム」の成果です。大学院生は、このプログラムの下で、それぞれの研究対象地域において臨地研究(フィールドワーク)に従事して、地域で起きている新たな事象をみずから発見し、それを探求することによって、研究として深化させてきました。そういった知見の第一報がフィールドワーク・レポートであり、現場で得られた新鮮な感覚にあふれています。
対象とする問題の概要 ネパールでは 1990 年の民主化まで、王制、ネパール語、そしてヒンドゥー教を 3 本柱とした国民統合政策が実施されていた。そのため、非ヒンドゥー教徒などは自らの文化・宗教実践が認められず、様々なヒンドゥー儀礼の実践…
対象とする問題の概要 本研究はインド農村部における農業や酪農などの生業活動を対象としたものである。 インドにおけるウシという家畜は、人々にとって様々な意味を持つ動物として日常生活の中で取り扱われている。インドにおいて多数派を占めるヒンドゥ…
対象とする問題の概要 アリサン(arisan)とはインドネシアの人々が日常的に行うインフォーマルな金融互助実践のことあり、世界各地で共通してみられるROSCA(回転型貯蓄信用講)の一種として知られている。近隣住民や家族・親族、同業者などが…
対象とする問題の概要 近代以前のタイは、人口に比して豊富な森林資源に恵まれていた地域であり、豊かな木造建築の文化が育まれてきた。寺院建築や華僑の建築には煉瓦も多用されるが、タイ族の伝統的な住まいは木造の高床住居である。またタイは精霊信仰の…
対象とする問題の概要 研究対象地域はインドネシア・スマトラ島東海岸のロカン川河口域であり、同地域は1930年代のオランダ統治時代に、ノルウェーに次ぐ世界第2位の漁獲量を誇るインドネシア最大の漁獲地であった。しかし、1970年代以降、漁獲量…
対象とする問題の概要 国際連合の持続可能な開発目標(SDGs)の目標6 において、すべての人が安全な水と衛生的な環境にアクセスできるようにすることが掲げられている。全世界において、下痢は、死亡数の2.7%を占める死亡要因であり、特に、5歳…
対象とする問題の概要 本研究は 1948 年の非常事態(Malayan Emergency)に計画的に形成された「新村(New Village)」が各民族によってどのように記憶、表象されるのかを文献およびインタビュー調査を通して、マレーシ…
対象とする問題の概要 本研究では、近年のザンビアが、アフリカでは例外的に政治的暴力を経験しなかった要因について、暴力の潜在的行使主体となりやすい若年貧困層の政治への認識と行動の分析を通じて考究する。アフリカ諸国は1990年代に相次いで一党…
対象とする問題の概要 ソマリ語の正書法が1972年に制定されて以降、現在に至るまで約50年間にわたって、ソマリ語での著述がなされてきた。しかし、ソマリアは1991年に内戦によって国家崩壊をきたし、現在に至るまでその政治状況が回復していない…
対象とする問題の概要 20世紀を迎え、産業革命の中心にある綿はグローバルコモディティになり、海外進出を試みる帝国の発展と深く繋がっている。近代化を遂げた日本もこの商品作物のグローバルネットワークに加わった [Beckert 2015]。1…
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