京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科 COSER Center for On-Site Education and Research 附属次世代型アジア・アフリカ教育研究センター
京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科

フィールドワーク・レポート/東南アジア

インドネシア・ディエン高原における傾斜地利用とその変容

対象とする問題の概要  インドネシア・ジャワ島のディエン高原では、斜面に広がる段畑で、冷涼な気候を生かした野菜栽培がおこなわれている。本調査が着目するのは、この斜面農業と霜害との関係である。斜面では、放射冷却が相対的に弱まることにより、低地…

民主化期インドネシアにおける若者によるスハルト像の記憶形成および再評価――SNSを中心に――

対象とする問題の概要  スハルト元大統領は1967年から1998年まで約30年間にわたりインドネシアを支配し、経済成長や治安維持を実現する一方、東ティモール侵攻や人権侵害、大規模な汚職などによって「20世紀で最も腐敗した国家元首」とも評され…

マレーシアのムスリム女性の社会進出――起業家に着目して――

対象とする問題の概要  マレーシアでは、女性の教育機会の拡大と高学歴化が進んでいるが、それが政治や経済分野における女性の活躍にはつながっていないという指摘がある [鴨川 2020]。一方で、近年、Tik Tokや Instagramなどソー…

カンボジアにおける少数先住民族の表象――映像資料と先住民運動の語りから――

対象とする問題の概要  カンボジアの「少数先住民族」は全人口の1〜2%にすぎず、そのうちにクイ・ブノン・タンプオン・ジャライなど多様な集団が含まれる。彼らはラタナキリ州やモンドルキリ州など北東部山岳地帯に多く居住し、固有の文化や生活様式を営…

現代イスラーム世界における伝統的相互扶助制度の再興と新展開―マレーシアのワクフ制度に注目して―

対象とする問題の概要  本研究は、ワクフ制度と呼ばれるイスラーム世界独自の財産寄進制度に焦点を当て、その再興が見られるマレーシアに着目し、その実態の解明を目指す。 ワクフは、イスラーム独自の財産寄進制度であり、長きにわたりイスラーム世界の社…

現代インドネシアにおける穏健イスラーム概念の諸相――スーフィズム・タリーカに着目して――

対象とする問題の概要  イスラーム過激派や急進派が台頭したことを背景に、イスラーム世界において「穏健イスラーム」は、国家政策や国際関係における重要なキーワードとして用いられてきた。インドネシアでは、民主化以降、イスラーム復興が同時に進行する…

ミャンマーの輸出向け縫製産業における企業の参入と退出の分析――コロナ禍・クーデター前後の比較――

対象とする問題の概要  本研究が分析の対象とするミャンマーでは、衣類の生産における裁断・縫製・梱包などの工程を担う縫製産業が主要な輸出産業であり、近年は総輸出額の3割程度を衣類が占める。ミャンマーのような後発国の豊富で低廉な労働力は、縫製産…

インドネシアにおける新首都建設が現地の土地利用に及ぼす影響の解明

対象とする問題の概要  インドネシア政府は現在、カリマンタン島東部で新首都「ヌサンタラ」の建設を進めている。2045年までの完成を目指し、最終的には東京23区と同規模の都市となる計画だ。政府は面積の75%を森林とする目標を掲げるが、NGOや…

タイ人女性の西欧諸国への国際移動に関する研究

対象とする問題の概要  本研究は、現代社会における多様化するタイ人女性の国際移動の形を捉えようとするものである。 タイ人の国際移動は、工業化や地域間の経済格差といった社会経済的背景から1970年代以降に増加し始めた。本研究で着目するタイ人女…