京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科 COSER Center for On-Site Education and Research 附属次世代型アジア・アフリカ教育研究センター
京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科

フィールドワーク・レポート/2025年度レポート

ガーナにおける呪術実践の現状――伝統司祭への聞き取りから見る人々の選択――

対象とする問題の概要  ガーナにおいて呪術とは、伝統宗教に基づき、霊の存在から不幸や病気の原因を理解し、それに対処するための実践を指す。人々は神託や儀礼などの呪術実践を行う伝統司祭のもとを訪れ、不幸や病気の原因究明と解決を求める。 そのよう…

お金とシェアリングエコノミーの関係性――ニューカデに暮らす高齢女性の行動分析――

対象とする問題の概要  狩猟採集民サンは、しばしば他者と物を共有(シェア)する人々として知られてきた。古くは、リチャード・リーとアーベン・デヴォアが、狩猟採集で得た食料がキャンプ内の成員に平等に分けられることを記録している [Lee and…

インドネシア・ディエン高原における傾斜地利用とその変容

対象とする問題の概要  インドネシア・ジャワ島のディエン高原では、斜面に広がる段畑で、冷涼な気候を生かした野菜栽培がおこなわれている。本調査が着目するのは、この斜面農業と霜害との関係である。斜面では、放射冷却が相対的に弱まることにより、低地…

ザンビア・ルサカ市未計画居住区の水供給システムにおける飲料水の糞便汚染構造に関する研究

対象とする問題の概要  5歳未満の子どもの死亡要因のうち、下痢は9%を占めると推定される主要な要因である [UN IGME 2025]。下痢による死亡の58%は不十分な水・衛生に起因するとされる [WHO 2014]。このような問題が最も深…

民主化期インドネシアにおける若者によるスハルト像の記憶形成および再評価――SNSを中心に――

対象とする問題の概要  スハルト元大統領は1967年から1998年まで約30年間にわたりインドネシアを支配し、経済成長や治安維持を実現する一方、東ティモール侵攻や人権侵害、大規模な汚職などによって「20世紀で最も腐敗した国家元首」とも評され…

マダガスカル熱帯乾燥林におけるコクレルシファカの採食戦略の解明

対象とする問題の概要  乾季と雨季が極めて明瞭な地域では、利用可能な資源が季節によって大きく変動するため、生息する動物は大きな環境の変化への適応を迫られる。このような季節変動に対し、動物がいかにして適応しているのか、その適応戦略を明らかにす…

「プロセス」として家を持つこと――ザンビア・ルサカのコンパウンドにおけるライフコースと居住選択――

対象とする問題の概要  ザンビア共和国の首都ルサカでは、人口の70%が低所得者層であるとされている [UN-habitat 2023]。彼ら彼女らは、コンクリートブロックでできた壁とトタン屋根で建てられた住宅に住んでいる。そして、このような…