京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科 COSER Center for On-Site Education and Research 附属次世代型アジア・アフリカ教育研究センター
京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科
フィールドワーク・レポート

2021年度 成果出版

2021年度における成果として『臨地 2021』が出版されました。PDF版をご希望の方は支援室までお問い合わせください。

書名
『臨地 2021』院⽣臨地調査報告書(本文,26MB)
ISBN:978-4-905518-35-8

発⾏者
京都⼤学⼤学院アジア・アフリカ地域研究研究科
附属次世代型アジア・アフリカ教育研究センター

関連するフィールドワーク・レポート

高知県安田町における闘鶏文化の維持とその継承

研究全体の概要  高知県安芸郡安田町では毎年6月から翌年12月にかけて、毎週日曜日に闘鶏大会(以下:大会)が開催されている。同地域では明治時代から現在に至るまで愛好家によって軍鶏の飼養が盛んに行われている。闘鶏は地域おこしの一環として行政の…

インド指定部族の社会移動への意識とその実践/タミル・ナードゥ州指定部族パニヤーンを事例に

対象とする問題の概要  これまでインド政府は貧困問題を解決するために様々な政策を実施してきた。その成果はある程度認められるものの、依然として多くの貧困層を抱えており、貧困削減はインド社会において重大な社会問題として位置づけられている。なかで…

ケニアにおける博物館事業の展開とその矛盾――国民性と民族性のはざまで――

対象とする問題の概要  ケニア史を彩る国民的英雄たちについて展示する国立博物館が、ケニア共和国ナイロビ県ランガタ地区ウフルガーデンにおいて竣工し、展示場の一般公開を間近に控えている。関係者が「ヒロイズム・ミュージアム」と呼ぶ当館は、ケニア国…

ガーナ東部ボルタ州における手織り布「ケンテ」産業――布の広域な流通を支える織り手の生業実践――

対象とする問題の概要  本研究では、ガーナにおいて小規模な家内制工業体制で生産される手工芸品が、国内にとどまらず国外でも広く流通しているという事例に着目し、零細な生産体制にも関わらず、広域にわたって布製品が流通している仕組みを解明することを…

エチオピアおける新たな舞踊文化の創造/舞踊表現と舞踊集団に関する調査研究を通して

対象とする問題の概要  本研究の調査対象はエチオピアの舞踊である。エチオピアは国内に80以上の民族集団が存在する多民族国家であり、それぞれの民族や地域において、多種多様な舞踊が継承されてきた。エチオピアの舞踊は結婚式など、コミュニティにおけ…

現代ブータンにおける農村起業家/過疎化と就職問題の視座から

対象とする問題の概要  ブータンにおいて以前から若者の高い失業率が問題となっている。ブータンでは近代教育が普及し、高等教育を修了する者が増加したのだが、彼らが求めるホワイトカラー職の雇用は依然として不足している。高等教育を受けた上で故郷の村…