京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科 COSER Center for On-Site Education and Research 附属次世代型アジア・アフリカ教育研究センター
京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科

フィールドワーク・レポート/インド

現代インドにおけるヒンドゥーナショナリズムの高揚とムスリム社会の動態

対象とする問題の概要  インドは独立以来世俗主義を国是とし、多民族、多宗教、多言語国家である。この国家観を多くのムスリムが信じたことで、パキスタンとの分離独立を経た後でもなお国内に多くのムスリムが残り、ヒンドゥー国家でありながら現在でも世界…

「経験から学ぶ」教育がラダックの若者に及ぼした影響

対象とする問題の概要  ラダックはインド最北部のインド・ヒマーラヤ地域に位置する、4000m-7000m級の山々に囲まれた高標高、乾燥地帯である。その厳しい地理的特徴から、人々は互いに協力し合い、自然資源や動物資源を持続可能な形で利用し生活…

インドにおける宗教対立とムスリム差別――社会保障の観点から―

対象とする問題の概要  世界最多の人口を抱えるインドには多様な宗教が存在する。独立後のインドは、たびたび困難と失敗を経験しながらも宗教間の共生を模索し、民主主義を維持してきた。しかし近年、ヒンドゥー・ナショナリズムの台頭によって宗教対立が激…

インド農村部におけるウシ飼養と酪農産業に関する調査

対象とする問題の概要  約1万年前にウシが家畜化されて以降、ウシは人間社会の繁栄に重要な貢献をしてきた。インドの畜産業においてミルクから得られる経済的メリットは大きなものであり、政府は酪農業に投資をすることでさらなる発展を目指している。しか…

国家が作るインド料理――IHMムンバイ校にみる調理教育と標準的インド料理の形成――

対象とする問題の概要  本研究が対象とするのは、多様な宗教・階層・地域に根ざすインドの料理文化が国家主導の近代的な教育制度のもとでいかに「インド料理」として標準化・再構築されているのかという問題である[Appadurai 1988]。インド…

インド農村部におけるウシ飼養から考察する人と家畜の関係性

対象とする問題の概要  インドにおけるウシ飼育は、酪農、畜産の面からも長い歴史を持っている。人々は、家畜を飼育し、それらを利用することで生計を営んできた。現在のインドにおいて、ウシは特にミルクを生産する動物として非常に重要な役割を果たしてい…

開発がもたらした若年層の価値観の変化について―インド・ヒマーラヤ ラダックを事例に―

対象とする問題の概要  ラダックはインド最北部に位置する、4000m-8000m級の山々に囲まれた高標高、乾燥地帯である。このような地理的特徴から、ラダックに住む人々は伝統的に、互いに協力し合い、自然資源や動物資源を持続可能な形で利用し生活…

現代インド料理における伝統と地域性――ムンバイファインダイニング「Masque」を事例として――

対象とする問題の概要  インドではさまざまな食に関する規制が存在する。特に不浄観から低カーストからの食物のやり取りを拒絶する習慣や、信仰に根差した特定の食品へのタブーなどがある。そのため、レストランや大衆食堂で外食をするという習慣は一般的で…

インド農村部におけるウシ飼養から考察する人と家畜の関係性

対象とする問題の概要  本研究はインド農村部における農業や酪農などの生業活動を対象としたものである。 インドにおけるウシという家畜は、人々にとって様々な意味を持つ動物として日常生活の中で取り扱われている。インドにおいて多数派を占めるヒンドゥ…

インド・西ベンガル州におけるハンセン病コロニーに関する人類学的研究

対象とする問題の概要  ハンセン病コロニーは、ハンセン病に罹患した患者が自分の家や村を追い出され、空き地に住処を作ることで形成された。当時彼らが物乞いのみで生計を立てていたことから、2000年代に入ってもインドのハンセン病研究はハンセン病差…