京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科 COSER Center for On-Site Education and Research 附属次世代型アジア・アフリカ教育研究センター
京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科

フィールドワーク・レポート/タイ

狭間の戦争認識

対象とする問題の概要  戦争モニュメントや戦争を扱った博物館というのは、世界中に存在する。それらは、概して加害/被害の二項対立構造を伴っている。よって、加害者でも、それに対応する被害者でもない者たちの「戦争」経験が看過されてきたのではないだ…

長期化難民/移民に対する援助と地域社会の形成――タイ・ミャンマー国境地帯を事例として――

対象とする問題の概要  2021年以降、ミャンマーでは170万人以上がIDP[1]として国内での避難を余儀なくされている[2]。タイ国境においては歴史的に、国際的な人道支援アクセスが制限されるミャンマーへの「国境を越えた支援」が草の根のCS…

タイ 2019年総選挙における軍事政権の御用政党 /バンコク都での議席獲得要因に関する考察

対象とする問題の概要  2019年3月24日、タイで約8年ぶりの総選挙が実施された。2014年以降の軍事政権から、選挙結果に基づく政権および首相の復帰となるはずであった。しかし結果は、選挙に敗北した親軍派政党が政権を握り、軍政トップであった…

北タイ少数民族とコーヒー栽培との関わり/コーヒーで築く新たな世界

対象とする問題の概要  タイ北部は山地や森林を広く有する。20世紀中頃から国民国家の形成に力を入れ始めたタイ政府は「森林政策」や「山地民族政策」を講じ始めた。その際、主に山間部に居住する非タイ系諸族の人々に対し、ケシ栽培や焼畑行為による森林…

タイにおける軍隊の政治関与

対象とする問題の概要   東南アジアでは、軍隊による安全保障の役割以上の政治への関与が指摘されてきた。国際社会では冷戦後の民主化の波と共に、軍隊による政治関与は減少すると見通されていた。しかしながら東南アジアでは、過去から現在まで…